障がい児

【発達障がい】ADHDや知的障がい児達との旅行(3)【調べよう】

こんにちは、510です。今回は<ラクに旅行をする5つのポイント>の「③障がいにあわせた旅行計画を立てる」です。

障害にあわせた計画を立てる

宿泊先

グランピング

旅行の目的地や、やりたいことが決まりましたら、宿泊先を決めましょう。

宿泊先は、ホテル・ビジネスホテル・旅館・民宿・コテージ・貸家・テントなど色々あります。

一番気を遣わないのが、コテージや貸家です。コロナでグランピング施設や貸家が増え、選択肢が大幅に増えました。

1泊3万円位で6人まで可能だったりするので、ビジネスホテルより安くつくこともあります。騒音もあまり気にしなくてすむので、一番のおススメです。

宿泊先には、事前に障がいのことは伝えておきましょう。子どもは何をするかわかりません。興奮をしてしまい、室内を走り回ったり、奇声をあげてしまったり、モノを壊してしまったり…。何かトラブルがあってから、「実は~」と言われても、スタッフも他のお客さんも困るだけです。

ホテルや旅館などの場合、予約時に「障がい児がいて足音がうるさいので低層階や、下が空室の場所だと助かります」と伝えておくとよいと思います。食事も部屋食にしていただいたり、交代で食事をしますと話しておくとよいでしょう。

また、各自治体により、障がいに配慮した宿泊施設もあります。宿泊利用料の一部を助成していただけたりしますよ。

交通手段

宿泊先が決まったら、次は交通手段を考えます。

車・飛行機・電車・バス・船など色々ありますね。

メリット:好きな時間に移動できる。子どもはある程度好きなことができる。(例:声を出したり、足をプラプラしたり、身体を動かしたり)荷物の移動がラク。人数が多いほど、一人当たりの移動料金は安い。第一種身体・知的障がいの場合、有料道路は半額。

デメリット:運転の負担がある。渋滞に巻き込まれるおそれがある。

車は好きな時間に出発でき、他人に気を掛ける必要がないのが最大のメリットです。

調査によると中学生までの障がいの子がいる場合、80%は車だけでの旅行だそうです。

車での移動は色んな人の善意のおかげで、SAにオストメイトやみんなのトイレがあります。SAは色んなご当地ものがあるので、こまめな休憩を兼ねてSAを廻ったりも楽しいとと思いますよ。

飛行機

メリット:短時間で遠距離移動ができる。障がいに配慮してもらえる。事前に座席を選ぶことができる。事業所によって障がい割引あり。

デメリット:値段が高い。空港まで距離がある。時間に余裕が必要。時間の変更があったり、天気により欠航することがある。他人に気を遣う必要がある。振動や騒音が大きい。

LCC(ローコストキャリア)とFSC(フルサービスキャリア)は、時間と本人の障がいの程度で判断して選ぶのがおススメです。

LCC

メリット:料金が安い

デメリット:不便な時間が多い(早朝・夜遅め)、荷物や座席指定、機内飲食などオプションは別料金、搭乗口が遠い、シートが狭い、キャンセル料が高い、フライトの欠航や遅れがある

FSC

メリット:機内サービスがある。座席指定・荷物預かりができる。車いすも無料で預けられる。障がいの配慮をされている。事前に連絡すれば、搭乗口まで自分の車いすを使用することができる。

デメリット:料金が高い

座席は必ず指定をおすすめします。

なぜなら、子どもは足をバタバタすることが多いからです。狙っていた場所に指定で取れなかった場合は諦めましょう。機体の変更により座席が変更される時もあるので、注意が必要です。機体が変更されましたとメールが届いた場合は、すぐに座席の変更が無いか確認しましょう。

ANAやJALでは知的・発達障がいの方が搭乗の不安を解消できるために、動画やパンフレットをWEBに掲載しています。支援学校などにも、搭乗支援教室など企業努力をされています。こういうツールを使用することにより、事前に不安を取り除いて、逆に楽しみにつなげるようにするのはおススメです。

障がいがある時は必ず事前に連絡しましょう。過去の事例で、事前に車いす搭乗を連絡していなく、トラブルになったり、訴訟問題になったりとあります。支援するのは時間と人が必要です。子どものためにも、みんなのためにも、必ず連絡をしておきましょう。

電車

メリット:新幹線の場合、便が多い。指定席がとれる。交通機関により、療育手帳があれば割引がある。

デメリット:人が多い。優先搭乗はできない。乗り継ぎの移動が大変。ラッシュ時は移動が大変。新幹線や特急料金が高い。

お子さんが電車好きで、興味がある場合は日常から空いている時間に練習をするのがおススメです。環状線を一周とかもよいと思います。

バス

メリット:バス会社により割引有。長距離の場合、新幹線より安い。

デメリット:時間がかかる。バスによってはトイレがない。遅延は返金にはならない。運休になった場合、返金はされるが代替案内はない。

バスは、足をブラブラする子の場合は要注意です。一部、障がい者用の座席があるバスもありますので、お問い合わせをしてみてください。

メリット:障がい割引がある。個室がある。拘束されることなく、船内を移動することができる。

デメリット:騒音・揺れが大きい。時間がかかる。

船は航行中、自由に船内を歩くことができるのが最大のメリットかもしれません。しかし、船着き場から観光地や、宿泊地の移動が遠い場合が多いのでそこは注意ですね。

交通機関に関してはこれこそ個人差があるので、子どもにあった発達状態にあわせて無理をしない工夫が必要です。うまく各交通機関を組み合わせたりしましょう。

子どもがパニックや、周りに迷惑をかけるリスクが高い場合は、公共交通機関を利用するには早いと判断するべきです。どうしても遠距離の旅行へ行きたいのであれば、夏休みにでも数日かけて車や個室のフェリーを利用したりして、移動していくのもアリだと思います。

次回は、「④お金をおしまない」です。